「フェイスブック・インパクト つながりが変える企業戦略」
2011年05月05日
いまやソーシャルメディアは世界中に広がり、何種類ものインフラが存在しています。
その中でも「フェイスブック」は、独特の構造を持ち、爆発的な広がりを続けています。
かつては英語圏のものでしたが、2011年あたりを境に日本語圏においても市民権を得るようになってきました。
フェイスブックは、ソーシャルグラフ(人間関係図)の「リアルタイム巨大データベース」です。
ゆるやかに価値観が近いものどうしがつながり、リアルタイムである種の「会話」をし続けています。
このユニークな巨大メディアは、徐々に個人の必須インフラ(ケータイ電話と同等の)となりつつあります。
そしてここに、ビジネスの機会も生まれています。
高浩伯彦 他著「フェイスブック・インパクト つながりが変える企業戦略」(宣伝会議、2011年)では、「トライバルマーケティング」という概念について、以下のように定義しています。
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Tribe(トライブ)とは「年代や性別を超え、共通の興味や趣味、価値観で形成される部族」を意味する。
トライバルマーケティングとは、マスマーケティングと対比される概念で、「トライブごとに最適化させたマーケティングを実施すること」である。
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フェイスブックの内側には、既にあらかじめ、ある程度の「トライブの集合」ができあがっています。
かつてのネットマーケティングは「SEO(検索エンジン最適化)ありき」でしたが、フェイスブック後の世界は、方法論が大きく変わろうとしています。
キーワードは、
「発掘」
「提案」
「継続と蓄積」
です。
まず、自社と関連するトライブを「発掘」すること。
既にブランド力がある場合は、プル戦略で見込み客をフェイスブック内に囲い込むことが可能ですが(成功例:ローソン、無印良品、全日空等)、まだブランド力がない場合は、トライブを発掘し、そこへ飛び込むことが有効です。
次に「提案」。
共通の興味・趣味・価値観を持つ集合体=トライブに、何を「提案」できるか?
人は「提案」に対して、検討し、イエス/ノーをジャッジします。
誠実に、全力で提案しましょう。
最後に「継続と蓄積」。
誠実で良質な提案を継続する主体には、やがてファンが形成されます。
継続が蓄積を生み、評判を生みます。
密度の濃いトライブの形成です。
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