(番外編)エヴァンゲリオン
2009年01月26日
TV版「新世紀エヴァンゲリオン」は、1995年10月から1996年3月までテレビ東京系列で全26話放映されました。
スタートしてから実に12年。
2009年、先月から4部作の2作目、『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』が上映されました。
先日、ガンダムの富野監督が大阪の講演会で、エヴァのことを「コピーのコピーだ」と切り捨てておられました。
ロボット、戦闘という設定の中で展開する少年の成長ストーリー、というコンセプトをあまりにも美しく結晶化させた富野監督からすれば、庵野監督の二番煎じは忸怩(じくじ)たる思いなんだと思います。
しかし、「ただのコピー」と切り捨ててしまうには、エヴァンゲリオンはあまりにもよくできていると考えています。
旧約聖書、古代西洋の神秘主義の用語とビジュアルをいたるところに埋め込み、エヴァ独特の世界観の構築に成功しています。
神話の世界をデフォルメして、つまみ食いしながら、独自のストーリーを生み出している所作は見事です。
丁寧にパッチワークしながら、論理をつなぎ合わせ、時に「意図的に」論理破綻を埋め込み、人の感情を揺さぶる。
既にあるモチーフの魔力を最大限に活かしています。
「編集」の妙、「つなげる力」の勝利です。
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