一冊のエキス

「選択の科学」

2011年03月22日 「選択と集中」という言葉があります。
経営上やるべきことを「選択」(=つまり、後は切り捨てる)して、経営資源をそこに「集中」させよう、という行動のことです。

これが、言うは易し、で、なかなかできない。なぜか?「意図した選択」には「技術」が必要だからです。


シーナ・アイエンガー著『選択の科学』(文藝春秋、2010年)は、まさに本のタイトル通り、「選択が科学されて」いる希有な書籍です。
そして、「選ぶことが力につながる」ことの立証を試みています。


面白い洞察があります。その趣旨とは;
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・自由を制約されると「選択できない」と感じがちだが、実は違う。
 制約の中で選択肢を見いだす人には「自己決定感」が溢れている。

・選択とは、「何かを捨て、何かを拾う」行為である。

・「ひとつの扉が閉じれば、もう一つの扉が開く」法則に則るのだ。
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いいかえれば、
●どんな制約の中でも、選択権はあると、まず、自覚する。
●選択することで、他を「捨てる」ことの勇気を持つ
●選択は前進である。選択することで、新しい状況が生まれる。
ということもできます。


そもそも経営者は、「選択することが仕事」の職業です。

選択を「無意識に、惰性的に、漫然と」行い続けるのか、それとも
「選択が前進であることを意識して」行うのか、によって
自ずと未来の現実=業績が変わってくるのです。


そしてもうひとつ重要な要素。
●選択は、クイックに行う。

先延ばしにするほど、チャンスは逃げていきます。
囲碁や将棋の名人のように、瞬間に決めて、手を打つ。それを連続させる。

意図的に続けていくと、「選択する技術」が磨かれてきます。
「超思考」と呼ばれる「勝つ思考」が生まれます。

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